柏の葉高校情報理数科の高校生が挑戦した「WOOPアプリ開発」のまとめ動画ができました!
投稿者: ヤッチャレ運営事務局
11/27に開催された柏の葉高校情報理数科の研究発表会にヤッチャレ中のひとが招待されて、WOOPアプリ開発をした高校生たちの研究発表を見学にいってきました。
柏の葉高校情報理数科のHP
WOOPアプリを開発した高校生チームの記事はこちら(前編、後編)
研究発表会とは
高校の公式ホームページによると
『情報理数科の学び
情報理数科では、中学生やその保護者の方、地域の方、生徒の保護者の方などを対象にして、大きな発表の場を設けています。
それが、情報理数科研究発表会です。
「情報理数科研究発表会」では、1・2年生がそれまでに学んだ成果を発表したり、3年生は課題研究成果を発表したりします。企画・運営も生徒が行い、1年間の成果を発表する場を自分たちの手で作り上げていきます。
このような発表の場を経験する中で、学んだ知識や技能を活用し、本当の学力を身に着けていきます。』
ということで、学生自ら企画・運営まで行っているそうです。

WOOP班の発表
さて、ヤッチャレ2022でWOOPアプリの開発にチャレンジしてくれたWOOP班は、
目標達成への近道WOOPを用いたアプリ開発とその効果の検証というタイトルで、登壇発表とポスター発表のW発表です。
登壇発表はヤッチャレ中のひとも緊張しながら聴講していましたが、しっかり要点をまとめた素晴らしい発表でした。
ポスター発表は、多くの人が「ここはどうなっているの?」「実装の言語は?」「どんなひとに使用してもらうの?」など質問とアプリの体験をしていました。

発表を終えて
当日はヤッチャレ撮影隊とお邪魔させてもらいました。撮影隊とも「高校の研究発表だけどレベル高いね」「最近の高校生は凄いね」とずっと感心していました。
ヤッチャレ会議、研究発表会と、WOOP班は他班より発表の場が一つ多くて大変だったけど、学びは多かったのではないでしょうか?
あとは大学受験に向けて「ヤッチャレ!」
10/29に配信したヤッチャレ会議「柏の葉高校生のアプリ開発チャレンジ物語 – 高校生と研究者の対話会 -」を記事化しました。(前編はこちら)

問い2チャレンジの目標を作る・続けるコツは、どんなことだと思いましたか?
高校生 まず目標を作るところですが、自分にできないことに目を向けるというのが、本当に大事だと思います。できないことから目を背けたくなるのですけど、それに向き合うことが、目標を作る上で、いい目標が出来上がるのではないかなと思います。
高校生 僕も似ていますが、日常のささいなことにも目を向けて、当たり前を疑うことは大事だと思いました。
高校生 寝る間も惜しんで開発しましたが、やはり寝る間も惜しんで取り組んでもできないことはあるので、そんな時は先生や産総研さんに積極的に意見を求めるようにしました。
目標はいつでも変えてOK
ヤッチャレ WOOPを自分でも使ってみてどうでしたか?
高校生 正直なところ、目標を立てた時点で終わってしまったっていうのがありまして、その部分を開発するところで改善できるように、アイデアのもとになりました。
高校生 私は大学入試の勉強に向けてWOOP作ってみました。ちょっと高望みって言いますか、続けることができませんでした。
ヤッチャレ Planのところを、どれだけちゃんと自分のやりやすいところに設定できるかっていうのは、これはもう自分で試行錯誤していくしかないので、そこをアプリ開発にまた生かせるといいですね。
あと、目標が高すぎたと思ったら、WOOPの目標変えてもOKです。1個目標を立てると、みんな最後までやり切らなきゃいけない、どんなにつらくてもって思うかもしれないですけど、そうではなくて、これちょっと無理だなと思ったらワンランクレベル下げてあげるとか、これ全然余裕だなと思ったらレベル上げてあげるとかっていう、こういう調整する作業もすごく大事だと思うので、そこは全然歯を食いしばる必要はないです。自分のやりやすいように変化させていくっていうのは、一つ大事なところだと思います。
継続のポイントはすぐに思い出せること
ヤッチャレ あと続けて行くという点で、高校生の皆さんとも議論しましたが、WOOP作って終わりじゃなくて、WOOP作ったよねっていうことを思い出す。「何をつくったのか?」「どういう目標立てたのか?」と、常に目に触れとくっていうのも重要です。
音声機能とか通知機能などすごく大事です。その計画に関わる場面になったときに、こういう目標立てたよねっていうのを思い出さないと行動に移せないので、そういう思い出す機能を高校生なりにいろいろ考えてくれたのが、この音声機能と通知機能でアプリの新規性ですね。
ヤッチャレ あと思い出すっていう機能として、実はアプリだけじゃなくて、高校生とわれわれの開発会議のときに出たので、缶バッジとかシールとか、アプリだけじゃなくて、普段身に付けられるものでも、WOOPとつながるモノができたらいいよねって話をしました。僕はぜひそういう缶バッジとかに、高校生が描いてくれたイラストを入れて欲しいです。
高校生 頑張ってみようと思います。
問い3 今回の開発チャレンジで感じたこと、学んだことは何ですか。そして次にチャレンジしてみたいことは何ですか?
高校生 今回、このプロジェクトを通して感じたことは、常に新規性を課題研究では求められました。またその根拠も示さないといけない。とても苦労しました。でも、この産総研という場では、産総研さんの方たちが全員アイデアを引き出してくれるような会話をしてくれるので、よりアイデアが出しやすい環境であったというのは言いたいです。
次にチャレンジしてみたいことは、私たちは受験生なので、まずは受験というものを乗り越えなくちゃいけないと思っています。そこが今一番のチャレンジです。
高校生 やはり受験を乗り越えないといけないのですが、乗り越えた後は、僕はイラストを描くことが好きなので、イラストを描くことに携われるチャレンジができたらいいなって思っています。
高校生 今、チャレンジし続けることも、次にチャレンジすることも同じでいいと思います。音声機能と通知機能の実装ということで、自分の力になると思うので、この二つの実装、チャレンジし続けるっていうことでいいですかね。
他人と比較する必要は無い!
ヤッチャレ いろんなそれぞれ学びがありましたが、今現在の皆さんのこのプロジェクト、それぞれ取り組んでみて、満足度を10点満点としたとき、今現在、何点ぐらいなのか手の指で出してみてください。せーの
高校生 7点
高校生 6点
高校生 8点
先生 7点

ヤッチャレ ありがとうございます。そうしたら今度は1ヶ月後の研究発表のときまでには何点にしたいか、WOOPのWishを点数で出してみてください。せーの
高校生 10点
高校生 10点
高校生 10点
高校生 9点
先生 10点
ヤッチャレ 10点
ヤッチャレ 1点足らないところの1点の原因は何でしょう?
高校生 目標は確かにパーフェクトが一番いいと思いますが、パーフェクトに向かうと、ちょっとハードル高いかなと。
ヤッチャレ もう一歩ぐらいのところのほうが、チャレンジし続けられるという感じかな?奥深いですね。目標をどう立てるかっていうのでも、モチベーションの駆動力の違いとして個性が出ますね。個々人でどうモチベーションが高められるかっていうのは、自分がよく分かっていると思うので、他人と比較せずに、自分を突き通して「これで良い!」っていう自信を持ってやってもらえるといいかなと思います。

チームでの開発の楽しさ・難しさ
ヤッチャレ チームで開発するっていうことの楽しさ、難しさは何でしたか?
高校生 夏休み中プログラムを書いていて、それの共有が全然できてなくて、1人で書いているような状態だったので、本当につらかったですね。
ヤッチャレ 5人の中で一番コーディングできるのは1人だけだから、そこを先導していかなきゃいけないっていう大変さがあったのですね。逆に楽しかったのって、どんなところありました?
高校生 産総研さんに行くことです。もう学校出るっていうところが楽しかったです。
ヤッチャレ 他のひとはどうですか?
高校生 僕はプログラミングを書く腕があんまりないので、そこはすごく助けられました。受験期でスケジュールが合わなかったりして、仕事量に差が出てしまい、プログラム開発担当に多くウエートがかかってしまったのは、とても申し訳なく思っています。
ヤッチャレ でも開発会議のとき、常にリードしてくれていたよね。最初に発言し、話、取りまとめてくれていました。産総研に連絡してくれるとき、いつも取りまとめてくれたじゃない。すごくリードしてくれて、ありがたいなと思っていました。ありがとうございました。
高校生 つらかったところは、うまく連携が取れないところですね。入れ違いとか、思っていたことが。連携がうまく取れなくて、コミュニケーションが取れないときがあったので。逆に楽しかったことは、やっぱりみんなでやれるっていうことですね。僕がイラスト描いたときも、みんなに見せて、これどう思う?みたいな意見もらえるので、すごく参考になりますし、どんなイラストにすればいいのかなと考えられるので、本当にそれはいいと思います。
ヤッチャレ 今日は模試ということで不参加ですが、あと2人チームメンバーがいますよね。それぞれ個性があって、なかなかいいチームだったと思っていました。各自の得意技みたいなのがあって、非常によく機能したチームじゃないかなと思います。あと1カ月、研究発表会まで頑張っていきましょう!
先生の目から見ての成長は
ヤッチャレ この辺で、先生から生徒たちがどう見えたのか、どう成長したのかって、ちょっと一言いただきたいのですが、いかがでしょうか。
先生 大きく2つあるかなと思います。1つは目の色が変わったなというふうには思っています。最初、研究を始めるときに、「産総研さんと一緒に研究ができるよ」と言って集まってきたのがこの5人なのですが、そのときに本当に責任感という意味では全然違ったなと。でも今では、他の班とも、挙げてもらったフリップを見ても、考えていることの質が高いなというふうには思います。教室内だけの授業ではなく、外の人と協働するのは、やはり一つ大きな学びで、彼らもすごく成長したなと思います。
2つ目は、チームワークです。グループ学習はどうしても仕事量が偏ってしまいますが、本当にいい味を出してくれて。プログラム開発担当がすごく頑張ってくれたから、他の人も「頑張らなきゃ!」と思ったし、リーダーは時に厳しく、他のメンバーにも説明もしてくれたので。イラスト担当者は最初、自画像みたいなイラストを描いてきたのですが、「これはアプリじゃ厳しいよね」って話しをして、出てきたのがあれなので、私もすごく感動しました。そういう意味で、本当にキャラクターとして全員際立って、いい教師を見つけられたなっていうふうに思います。

ヤッチャレ ありがとうございます。そう言ってもらえると、われわれも協働したかいがあります。
ヤッチャレ 実は裏テーマで、このチーム開発を通して、アプリ開発がアプリの機能だけじゃなくて、人との対話やユーザーはどういう体験をしているのかという、人に目を向けて欲しいというのがありました。中のひと達は人間拡張を研究しているので、常に人を見るというのがあり、その辺も気付いてもらえると嬉しいなと思ったのですが、そういう成長が見られました。
ヤッチャレ さて、そろそろ終了時間となります。ヤッチャレは、来年もやりますので、ホームページ見ていただけたらと思います。それではきょうは皆さん、どありがとうございました。
高校生 ありがとうございました!

10/29に配信したヤッチャレ会議「柏の葉高校生のアプリ開発チャレンジ物語 – 高校生と研究者の対話会 -」を記事化しました。

ヤッチャレ 皆さん、こんにちは。ヤッチャレは、皆さんのチャレンジを応援する取り組みを行っています。ヤッチャレでは、7月からチャレンジの科学的なコツであるWOOP(うーぷ)を伝授する番組の配信をYouTubeで行ってきました。今日は、WOOPのアプリ開発にチャレンジした高校生達をスタジオにお迎えして、開発チャレンジ物語をお伝えしていきます。(WOOPの説明はこちら)。
今回、柏の葉高校情報理数科の高校生が学校の課題研究の一環で、WOOPのスマホアプリ化にチャレンジしてくれました。この課題研究というのが一体どういうものなのかというのを、柏の葉高校の先生から説明していただきたいと思います。
先生 先に少しだけ柏の葉高校について説明します。今日来ている生徒は情報科に在籍しています。普通科での勉強プラスで、アプリ開発やウェブデザインなど情報の基本的を勉強しています。3年生がグループで自分たちの研究テーマを決めて、1年間かけて研究して課題研究に取り組みます。たくさんあるグループのその中の一つが今回のWOOP班です。生徒が問題を自分たちで見つけて、それをどうやって解決するかも考えていく問題解決型の授業です。
WOOPアプリってどんなアプリ?
ヤッチャレ では早速、開発したアプリを、まず皆さんにご紹介。見ていただきたいなと思います。事前に動画を撮りましたので、これを見ながら、高校生の皆さんに説明していただきたいと思います。では、高校生の皆さん、お願いします。
高校生 まず、WOOPの願いのWishから作成・登録します。
高校生 次に結果のOutcomeを入力します。そこのテキストボックスの中をタップしていただくと、文字を入力できるので、文字を入力します。入力し終えたら、Outcomeを記録して「続ける」のボタンを押します。
高校生 同じように、障害のObstacleを設定します。枠の中に設定してください。設定し終えたら、「続ける」のボタンを押します。
高校生 最後に計画のPlanを作ります。フォーマットに合うように入力してください。終えたら、「続き」を押します。
高校生 最後にまとめ画面が表示されるので、そこで確認をしてください。確認が取れたら、「読み込み」を押します。
高校生 音声機能はまだ実装されていないのですが、実装する予定です。
高校生 最後に完成したWOOPを確認できます。
ヤッチャレ 工夫した点はどこですか?
高校生 僕たちはヒントという画面を作って、さらに文だけではなくて、絵とか画像でよりイメージしやすくするように挿入しました。最初は、ヒントが凄く長い文章だったのですが、より読みやすいように短文、かつ例文とイラストでイメージを伝えるようにしました。さらにヒントだけではなく、「より詳しく」というボタンを押すと、もっと詳しい内容を確認できます。
ヤッチャレ ヤッチャレではWOOPノートを作ったのですが、ヒントをインタラクティブにできないところを、高校生の皆さんはスマホのインタラクティブ性をうまく使って、ヒントを出してくれるというところを工夫してくれました。
ヤッチャレ この開発チャレンジから一体どんなことを学んだのか、3つの問いを使って深めて行きたいと思います。
問い1 今回のアプリ開発で各自チャレンジだと思ったことは何ですか?
高校生 私は音声機能と通知機能の実装です。それほど時間がかからずに実装できると思っていましたが、ネットで調べた記事を自分なりに理解して、それをアプリに取り入れるのは非常に難しく、今もまだチャレンジ中です。
高校生 私は産総研さんとコラボしたこと自体がチャレンジでした。その結果、的確なアドバイスとかをいただいて、より完成度の高いものを作ることができました。
高校生 僕はアプリに合ったイラストを描くということです。僕自身、絵を描くことは大好で、特に風景画とかが大好きですが、あまりイラスト系の絵を描いてきませんでした。今回初めてイラスト系の絵を描いて、文章に合ったイラストを描くっていうことは、本当に難しいと思いました。


ヤッチャレ 1日何時間ぐらいプログラム開発をしていたのですか?
高校生 取りあえず寝る間も惜しんで、夏休み中、頑張ったって感じです。
ヤッチャレ チームって5名ですけど、この5名ってもともと仲良しグループだったとか?
高校生 いえ、全然違います。産総研さんとコラボできるっていう枠があって、その内容がWOOPというものでして、そのときはまだWOOPというものを認知してなくて、一体どんなものなのだろうって思ったメンバーが、このメンバーでした。
ヤッチャレ 産総研の人たちと会った印象はいかがでした?
高校生 的確なアドバイスとアットホームな環境で、自分のアイデアを出しやすいような、そんな環境でしたので、学校よりもよりいいところまで到着できる。そんな場所でした。
ヤッチャレ 僕、このアプリでイラストがすごく好きです。今回、キャラづくりは初めてのチャレンジですか?
高校生 初めてです。風景画っていうのはものを見て描くので、そのまま描けて、あんまり考えなくていいのですよ。でも、やっぱりイラストっていうのは頭の中で考えて、それを絵に起こさないといけないので、そこが本当に難しいと思いましたね。イラストレーターさんとかは、本当にすごいなって思いますね。
ヤッチャレ 非常に要点を押さえたイラストになっていたので、めちゃくちゃ良かったと思います。
配信URLの公開は、2022年10月29日 10:00時から、産総研 柏センター 一般公開情報のページにてお知らせします。
今年(2022年)のヤッチャレ会議は、産総研 柏センターの一般公開とのコラボレーション企画として実施します。
配信URLは、産総研 柏センター 一般公開の配信URLと共通になります。
お楽しみに!
内容:ヤッチャレは、チャレンジすることを楽しく、「しなきゃいけない」から「やってみたい」に変えたいと思っています。
小さな成功体験は、継続の力となり大きな成功を生み出します。
そこで、科学的アプローチによるチャレンジ支援アプリの開発に、県立柏の葉高校情報理数科の現役高校生が挑みました。
その開発物語とそれぞれがチャレンジから何を学んだのかについて、産総研研究者と対話しながらお伝えします。
日時:2022年10月29日(土)13:00-14:00
配信URL:後日公開致します。
関連ページ:産総研 柏センター 一般公開2022

9/17番組【YouTube配信】夢をかなえる科学的コツ教えます!WOOPノートの使い方編、見逃し配信を開始しました。
勉強、スポーツからダイエットや禁煙など、
目標を立ててみたけど挫折した経験はありませんか?
自分には根性がないからと諦めていませんか?
挫折するのはあなたのせいではありません。
適切な目標と計画が作れていなかったのです!
夢をかなえるたった一つの科学的コツを伝授します。
さあ秋から目標に向かってチャレンジをスタートさせましょう!
自分で目標を立て取り組める 生きる力を育むWOOPノート
WOOPノートか画用紙と筆記用具を手元に用意して参加ください。
みなさんからの質問を配信中にチャットで募集します。
出演者 講師 産業技術総合研究所 沓澤 岳 博士
司会 ヤッチャレくん中の人(産業技術総合研究所 小島 一浩 博士)
日時:9/17(土)10:30-11:00
YouTube配信URL:https://youtu.be/EJ1vtf17uY8
スマートフォン、タブレットからも視聴できます。


所属:産総研人間拡張研究センター 特別研究員
ご専門:セルフコントロール
8/31番組【YouTube配信】夢をかなえる科学的コツ教えます!秋からのスタート編、見逃し配信を開始しました。
8/31配信分、WOOPノートプレゼント応募フォーム
https://forms.gle/jdVxHG5j8BJDCqBE9